歯列咬合について 8|北九州市八幡西区の歯医者
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ブログ 2025年01月19日
今回も「歯列咬合の不整」の要因のなかで悪習癖に由来するものについてのお話です。
5.悪習癖に由来するもの
( 指しゃぶりは「歯列咬合について6」に、異常嚥下・舌突出癖は「歯列咬合について7」
にそれぞれ載っています。)
c.口唇閉鎖不全(お口ぽかーん・口呼吸)
口唇閉鎖不全とは上下の唇が普段から完全には閉じていないことを指します。
すなわち普段から少しでもお口が開いていると「お口ぽかーん」の状態といえるのです。
では、どうして口唇閉鎖不全になるのかというと原因は大きく分けて4つあります。
1.アレルギー性鼻炎や鼻中隔湾曲症などの鼻の疾患により鼻呼吸がやりづらい場合
2.前歯が前方に傾斜していたり上下の咬合が前後に大きくずれている場合
3.お口を閉じる筋肉が弱かったり神経系の問題でお口を閉じることが困難な場合
4.単純に習慣的な問題(ただし1~3が少し関連していることもある)の場合
口唇閉鎖不全の改善のためには原因がどれかを把握しその対処をしていくことが必要です。
1.鼻の疾患が原因の場合
まずは鼻の疾患の治療を行うことが重要になります。
鼻の治療は長期に及ぶことがありますので根気よく治療をされてください。また、その場合
鼻が治っている場合でも習慣的に口呼吸をする(4.)ことがありますので注意してください。
2.歯並びや咬合が原因の場合
かかりつけの歯科に、口唇閉鎖不全の原因となっている部分の歯並びや咬合を早急に治療する
必要があるかどうか聞いてみてください。
歯列咬合を整えたら自然と治る場合と、時間の経過により習慣となって治りにくい場合が
あります。
3.筋肉が弱かったり、神経系の問題がある場合
神経系が原因の場合は内科などの判断をあおいでください。
筋肉が弱い場合は後で示す筋肉トレーニングを行う必要性があります。
4.単純に習慣になっている場合
年令がまだ低い場合は親御さんが優しく注意することが効果的です。
特に何かに熱中しているとき、集中しているときに起きやすいので観察してください。
また、ある程度の年令になったときは目の前に鏡を置いたり、家にいるときはお口にテープを
貼ることも有効といわれています。
次のページに、唇に関連する筋肉トレーニングを書いていますので試してみてください。