歯列咬合について 7|北九州市八幡西区の歯医者
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ブログ 2024年12月24日
前回に引き続き、「歯列咬合の不整」の要因のなかで悪い習慣や癖すなわち悪習癖について
お話させていただきます。
5.悪習癖に由来するもの
(a.指しゃぶり は「歯列咬合について 6」に載っています。)
b.異常嚥下癖・舌突出癖
嚥下とは飲み込むことを表し、正常な嚥下の場合、舌を上顎(口蓋といいます)へ押し付けて
舌の奥側からノドへ食べ物を押し込むことにより飲み込むことが成立します。
この時、舌の前方や側方がまんべんなく口蓋へ押し付けられることにより、食べ物がノドと
反対側へ行かないようにし、ノド側の気圧を少し減らすことで飲み込んでいるのです。
しかし、舌の力が弱い場合や習慣的な問題から、舌を口蓋へ押し付けずに前方(前歯側)へ
押し出しながら嚥下する場合があります。
これを異常嚥下癖といいます。
また普段の状態でも、舌はその先端部が上前歯のすぐ後ろにあるのが正常な位置なのですが
舌が口蓋へ全く当たらない低い位置に常駐している場合があります(低位舌といいます)。
このような場合、発音や嚥下で舌を前方にだすことになりこれを舌突出癖といいます。
これらが起こる理由として、吸引のみで内容物がでるタイプの哺乳瓶を長期に使用している、
や、離乳食を終えた後もいつまでも柔らかい食べ物を食べている場合、などの仮説があります。
また、舌の下にあるスジ(舌小帯)が短い場合なども舌を上に挙上することができないため
低位舌になってしまい舌突出癖を引き起こすこともあります。
舌小帯が短い場合は外科的に対処する必要もあり、できることならば発音の基礎が完成する
3歳までに手術を行うほうがいいといわれています。
異常嚥下癖や舌突出癖は舌の押し付ける位置により上顎前突、下顎前突、開咬、上下顎前突、
(上下ともに出っ歯)、いずれにもなる可能性があります。
舌小帯に問題がない場合は、習慣的な理由で異常嚥下癖や舌突出癖が起きているので訓練で
改善することが可能といえます。
舌の悪習慣を改善させるための訓練は、種類も多く、どの段階が悪いかによって行う方法が
異なります。
次のページにだんだんと難しくなるように示していますので、心当たりのある場合は是非
順番に試してみてください。