う蝕(虫歯)について ー フッ素編 ー|北九州市八幡西区の歯医者
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歯とお口 2023年12月22日
元ブログ 「お口のおはなし -虫歯について- フッ素編 」
(元の文章をご覧になる場合は上にある青文字をクリックしてください)
<注意書き>
様々な意見に対し賛否両論があることはよくあることですが、フッ素に対し「色々な面で悪いもの」
という方々もいらっしゃいます。
私としては「個人個人の考え方」であり、そのような方にフッ素を押し付けようとは思いません。
よって、フッ素は絶対的に悪であるという考えの方はこの章は飛ばしてください。
まず「フッ素」というものについてお話させていただきます。
フッ素原子はハロゲン元素という元素の仲間で同じ仲間に塩素などがあり、通常は単体では
存在することができません。
フッ素の含まれた化合物を「フッ化物」といいますが、私たち歯科医が「フッ素」というと、
この「フッ化物」のことを指しています。
この「フッ化物」ですが、身の回りのものとしてはお茶やお肉、お魚などにも入っています。
そして飲み水にも入っているのです。
つぎに、フッ化物はう蝕に対してどのような効果があるのかについてお話させていただきます。
フッ化物(以下フッ素とよびます)の効果としては、以下3つの効果が言われています。
1.歯の表面部分を酸に対して強くする(溶けにくくする)
フッ素が歯の表面に作用することにより、歯の表面は二次的に酸に強い溶けにくい結晶である
フルオロアパタイトという物質に変化します。特に出てきたばかりの歯はその結晶が不規則で
不純物が多いため表面にフッ素が作用しやすく有効な方法です。
2.初期う蝕になった歯を元に戻りやすくする
初期う蝕とは「歯の表面部分のカルシウムが抜けてしまう状態」のことで、お口が酸にさらされ
ていない通常状態では「だ液の中のカルシウムが歯の表面に取り込まれ」元の状態に戻ります。
フッ素が歯の表面に蓄積されることでカルシウムの取り込みが行われやすくなります。
3.虫歯菌の活動を抑える
虫歯菌は栄養(糖)を取り込み、それを分解することによって活動エネルギーと酸を作ります。
フッ素は、虫歯菌に対し糖を分解する過程に使われる酵素に働きかけ分解しにくくします。
その結果、酸が作られにくくなると同時に、虫歯菌の活動が抑えられることになります。
フッ素は100年以上前にう蝕に対する抑制効果が発見されて以来、世界中でその効果が認められ
利用をされてきているものなのです。
では、どのような方法でフッ素を利用することができるのか
これについては次回にお話しさせていただきます。
(わかりやすく解説するため、一部に学術的に不正確な部分がありますことをご了承ください。
また、研究者のなかでも意見の分かれる部分では私が正しいと考えたほうの意見を参考にしています。)
北九州市八幡西区 しみずファミリー歯科 清水 敏博