う蝕(虫歯)について ー フッ素編 2 ー|北九州市八幡西区の歯医者
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ブログ 2024年01月25日
前回は「フッ素とはどのようなものなのか」「う蝕に対しどのような効果があるのか」について
お話させていただきました。
今回は「どのような方法でフッ素をう蝕予防として利用できるのか」についてお話します。
フッ素によるう蝕予防は様々な方法があります。
世界を例にすると、水道水のフッ素化(香港、シンガポールは100%、ほかオーストラリア、
アメリカなど)、フッ化物のタブレット(アメリカ、フランス、ドイツ、スウェーデンなど)、
フッ化物入りの牛乳(イギリス、タイ、ロシアなど)や食塩へのフッ化物添加(フランス、
ベルギー、スイスなど)など、様々な形で行われています。
では、日本でのフッ化物応用はどうでしょう?
ご存じのようにフッ化物のタブレットやフッ化物入りの牛乳などは(おそらく)ありませんし、
水道水のフッ素化は在日米軍基地でのみ行われているので一般にはその恩恵を得られません。
日本で、フッ素塗布以外で一般的に手に入るフッ化物を応用したものは歯磨剤(歯磨き粉)のみ
といえます。
歯磨剤に入っているフッ素濃度はそれなりに濃度が高いのですが、これは歯磨き後に3回以上
うがいをしてしまうとお口の中に残っているフッ素(残留フッ素)はかなり低下してしまうと
わかっています。
では、歯磨剤以外で有効にかつ簡便にできるフッ素利用はどのようなものがあるのか。
それがフッ化物洗口、すなわちフッ素のぶくぶくうがいなのです。
R6年現在、福岡県、北九州市、教育委員会と各学校関係者者、歯科医師会の協力のもと
北九州市の全小学校でフッ化物洗口が行われています。
これは非常に有効で持続性のある試みだと思います。
もし、フッ化物洗口に対し不安や疑問などがある場合は、どんどんかかりつけの歯科医や
学校へ質問されてください。
必ず返事が返ってくるはずです!
最後に
ときどき上がる「虫歯が減ったら歯医者は患者が減るから困るんじゃないの?」との声。
小学生のお子さんの永久歯を、う蝕を理由で削ることを喜ぶ歯科医はいないと思います。
それに、う蝕が減れば他のお口の問題や疾患に時間や労力を注ぐことが可能です。
皆さまも歯科医も、最終目標は「いつまでも 自分の歯で おいしく 食べられる」に
つきると思います。
そのための1つの方法がフッ素なのです。
北九州市八幡西区 しみずファミリー歯科 清水 敏博