歯列咬合について 5|北九州市八幡西区の歯医者

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歯列咬合について 5

歯とお口 2024年08月21日

前回に引き続き、歯列咬合の不整のうち後天的な要因についてお話します。

 

 

 

4.乳歯のう蝕(虫歯)によるもの

 

 

乳歯の時期のう蝕が原因となる歯列咬合のうち、最も多いものが叢生(俗にいう乱杭歯、

ガタガタの歯並び)です。

 

 

乳歯の時期に臼歯の隣接部(隣り合わせの歯の間)にう蝕ができると、奥の乳歯が前歯側

寄ってきてしまい、6歳臼歯の萌出位置が本来の位置より前歯側になります。

 

すると、左右の6歳臼歯の間の永久歯の並ぶスペースがもともとのスペースより狭くなって

しまい、それが原因で叢生が起こりやすくなります。

 

また乳歯の臼歯(乳臼歯といいます)に大きなう蝕ができてしまい抜歯となった場合なども

同様に6歳臼歯の前方移動が起きてしまい、叢生萌出不全がおきやすくなります。

 

 

 

乳臼歯の噛み合わせの面がう蝕により大きな穴を作ってしまった場合などは、噛み合うべき

乳臼歯(上がう蝕ならば下、下がう蝕ならば上)が伸びてきてしまい、噛み合わせの不調和

をおこすこともあります。

 

また、噛み合わせの面の大きなう蝕が原因でそこを避けて噛むことで顎骨の成長の不調和

おこすこともあります。

 

 

 

乳歯の前歯(乳前歯)の虫歯が大きくもと通りにできない場合などは、上手に飲み込むこと

(嚥下といいます)に支障がでてしまい、上顎前突(いわゆる出っ歯)や開咬(前歯が

開いて噛めない状態)、上下顎前突(上下の出っ歯)などがおきることがあります。 

 

 

また上の乳前歯がないことで下前歯が唇側に倒れてしまい、下顎前突(いわゆるうけ口)に

成長してしまうこともあります。

 

 

 

乳歯のう蝕が引き起こす歯列咬合の不整はほかにも数多くあります。

 

 

乳歯の虫歯なんてやがて永久歯と生え変わるからいいだろう」と考えずに、乳歯のときから

将来を見据えた管理行うようにされてもらえるとありがたいです。

 

 

 

 

<乳歯のう蝕により前方に移動した6歳臼歯

 

乳臼歯(真ん中の歯)に大きなう蝕があり、6歳臼歯

(左の大きな歯)が乳臼歯にかなり近づいている。

 

 

 

 

 

 

 

 

<乳臼歯を喪失したため前方に移動した6歳臼歯

 

乳臼歯を早期に喪失したため6歳臼歯が前方に移動して

しまい手前の歯の萌出スペースがなくなっている

 

 

 

 

 

 

 

 

わかりやすく説明するため一部学術的に不正確な部分があることをご了承ください。

 

説明に用いている写真はすべて私の患者さんで、患者さんへは写真の一般公開について説明をしています。

 

 

北九州八幡西区   しみずファミリー歯科  清水 敏博

 

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