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歯列咬合について 4

ブログ 2024年06月24日

今回も引き続き、歯列咬合不整の原因のうち後天的な要因についてお話します。

 

前回は後天的な要因のうち原因不明なものについてお話しましたが今回からは原因がある程度

推測されるものについてのお話となります。

 

 

 

2.外傷によるもの

 

 

顎骨の成長期に骨に強い力がかかる外傷をおったり顎骨の骨折などをした場合、ときに顎骨の

成長が著しく悪くなってしまうことがあります。

 

特に下顎に多いのですが、このような場合は片側または両側の骨の成長が阻害されてしまい

骨自身の長さの不調和に起因する咬合の不調和を起こしてしまいます。

 

 

このような場合は、骨自身の成長を促進したり骨を延長する手術をする必要があるため、

大学病院などの大きな施設で時期を見ながら適切な処置をする必要があります。

 

 

骨折を含む外傷の既往があって、顎が曲がってきたり、下顎の発育が悪い場合などは、早めに

相談だけはすることが必要と思われます。

 

 

 

 

 

3.腫瘍(および腫瘍類似疾患)やのう胞(袋状病変)によるもの

 

 

腫瘍のなかには、それ自身が骨の成長に影響を及ぼしたり、骨自身の形態大きさに影響を

もたらすものがあります。

 

それらの腫瘍のほとんどは、顔の形自身が変わってしまうことが多いので発見はそれほど

困難ではないと思われます。

 

この場合、一般の歯科医院での対応は困難なため大学病院など大きな施設での対応となります。

 

 

 

比較的発生する頻度が高い腫瘍としては、歯牙種という歯の集合体のような腫瘍がありますが、

この腫瘍はレントゲンでの発見が比較的容易です。

 

定期的に歯科医院に通っている場合は早期に発見できますし、歯の出てくるのが明らかに

遅い場合などは歯科医院にてチェックしてもらうといいでしょう。

 

 

また、エナメル上皮種という腫瘍類似疾患や含歯性のう胞といわれるのう胞性疾患は大人の歯

出てくるのを阻害することが多いです。

 

こちらも定期的に観察することで比較的簡単に発見できる病変といえます。

 

 

歯牙種含歯性のう胞一般的な歯科医院で対応できる場合もありますし、大学病院などに

お願いする場合もあります。

 

 

 

 

<左下犬歯の位置にできた歯牙種

 

写真中央付近にある小さい歯が横になっているように

見えるものが歯牙種です。

 

歯牙種が原因で犬歯が横を向いた状態で埋伏して

しまっている。

 

 

 

 

 

 

 

<右下犬歯の位置にできた歯牙種の手術風景>

 

手術で歯牙種を取り除き、埋伏している永久歯を

矯正で引っ張りだします。

 

 

 

 

 

 

 

 

埋伏していた犬歯を引っ張り出している途中の

写真です。

 

対応が早かったので本来の位置にもどすことが

できました。

 

 

 

 

 

 

<実際に取り出した歯牙種>

 

小さな歯のような構造の硬いかけらが

かなりたくさんとれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わかりやすく説明するため一部学術的に不正確な部分があることをご了承ください。

 

説明に用いている写真はすべて私の患者さんで、患者さんへは写真の一般公開について説明をしています。

 

 

北九州八幡西区   しみずファミリー歯科  清水 敏博

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