歯列咬合について 3|北九州市八幡西区の歯医者
ブログ
月~金
9:00~12:00/14:00~19:00
土曜日
9:00~12:00/14:00~17:30
休診日
日曜日/祝祭日/木曜日
月~金
9:00~12:00/14:00~19:00
土曜日
9:00~12:00/14:00~17:30
休診日
日曜日/祝祭日/木曜日
ブログ 2024年05月20日
B. 後天的な要因 の 1.原因不明のもの(一部先天的なものを含む) の続きとなります。
c) 永久歯の数が多い
永久歯の数は智歯(親知らず)を含めると32本ありますが、それ以上の数の歯がある場合が
あります。
この余分な歯のことを過剰歯とよびます。
この過剰歯は約3%の発生率ですが、その多くは上前歯の真ん中に生じる正中過剰歯です。
正中過剰歯はそのまま何事もなく骨のなかでおとなしくしていることもありますが、永久歯の
出てくるのを阻害したり、永久歯の出てくる方向を変えたり、根を溶かしたりする場合も
少なくありません。
対処としては抜くことが第一選択となりますが、そのタイミングが遅れてしまうと、歯列咬合に
重大な影響を与えてしまい、抜くだけでは正常な咬合にならない場合があります。
正中過剰歯はレントゲンで確認できますので、遅くても上前歯の交換時期である小学校1年生
までには1度かかりつけの歯科へ受診して確認してもらうことをお勧めします。
(余談ですが、仏様は全部で40本の歯があるそうです。)
<横を向いた正中過剰歯により右中切歯が捻じれている症例>
正中過剰歯があるので場所が狭くなり右の中切歯が正常な位置に
行けずに捻じれてしまっている状態。
この症例は問題の判明が早かったためタイミングを見ての抜歯のみ
でほぼ正常な状態で萌出した。
<2本の逆性正中過剰歯がある症例>
永久歯の歯列咬合が悪いとのことでX線検査を行うと2本の過剰歯が
永久歯の歯根の近くにあった。
時期的に埋まっている過剰歯の抜歯ができないため、治療に支障が
生じる場合もある。
わかりやすく説明するため一部学術的に不正確な部分があることをご了承ください。
北九州市八幡西区 しみずファミリー歯科 清水 敏博