歯並び・かみ合わせが悪くなる原因 9 悪習慣(3)|北九州市八幡西区の歯医者
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ブログ 2019年09月18日
今までのまとめとして、歯並び・かみ合わせが悪くなる原因のうち「先天的な要因」から「虫歯が原因」
までについては、下記の「a.お口ポカーン」のページに目次があります。(太字クリックでジャンプします)
B.後天的な要因 > 悪習慣によるもの
a.お口ポカーン(歯並び・かみ合わせが悪くなる原因 7 悪習慣(1) 参考)
b.指しゃぶり(ツメかみ) (歯並び・かみ合わせが悪くなる原因 8 悪習慣(2) 参考)
今回も悪習慣、悪習癖についてのお話しです。
年齢にもよりますが、その習慣習癖を止めることで歯並び・かみ合わせが治る可能性もあります。
c.間違った飲み込み癖(異常嚥下癖)
普段の生活では親御さんにもわかりにくい習慣ですが、色々な歯列咬合の問題を引き起こす
ものとして間違った飲み込み癖(異常嚥下癖といいます)があります。
ヒトはものを飲み込むとき、舌を上顎(口蓋)に
押し付けることで空間を閉鎖して飲み込みます。
しかし、異常嚥下癖のある方は舌を前歯に押し付ける
ことで閉鎖し飲み込みます。
この悪習慣は毎日何十回と繰り返しおこなわれてしまうため、歯列・咬合に多大な影響を
及ぼしてしまいます。
異常嚥下癖の場合の歯列・咬合の不整は 舌が前歯の方向へ力を与えることにより、上顎前突や
下顎前突、上下の前歯の間に入り込むと開咬、横だけ入り込むと犬歯唇側転位(八重歯)などを
ひきおこします。
また、上顎(口蓋)に対し力が働かないことにより上顎の成長が弱くなってしまい、叢生
(乱杭歯)の可能性も高くなってしまいます。
異常嚥下癖はなぜおきるのかその原因から予防を考えてみましょう。
原因の1つとして哺乳瓶の乳首部分の形が言われています。
単に吸引するだけで哺乳瓶の中が吸うことができる人工乳首の場合、嚥下(飲み込み)の基本
動作が十分に発達しない可能性があるとの見解があります。
人工乳を使用する場合は、人工乳首の形に注意してみてください。
(虫歯予防について 乳幼児期編 参考)
また、食事の形態に原因を唱える方もいます。
現代の食事は基本的にやわらかいため、十分な咀嚼(噛むこと)をせずに、丸のみができるため
嚥下動作が成熟しないとの見解もあります。
離乳食から一般食へは、形あるもの、噛む必要があるものへと段階的に変化させていってください。
では、嚥下動作が正しく行われているかどうかはどのように判断すればいいでしょう。
簡単な方法として少量の水をお口に含んで、唇を開いた状態で飲み込ませるのがいいでしょう。
異常嚥下癖のあるお子さんでは、上下の歯の間などから舌が出てくることが多いです。
異常嚥下癖のある場合も訓練で治すことが可能です。(結構大変ですが)
次ページに異常嚥下を治すために必要ないくつかの訓練を示します。